住宅選びの時に主な開口部、リビングもしくはバルコニーがどちらの方角に向いているのか、皆さん気にしたことはありませんか?
家賃や価格にも影響が出てくるくらい方角は「重要なポイント」になっているといえそうです。一般的にはよく好まれているのが「南向き」ではないでしょうか?
日当たりが良く、洗濯物の乾きが早く、布団を干すには好都合と主婦には人気の方角ともいえます。
物件情報をみても「南向き」であることが良しとされ、人気の高さから通常家賃や売買価格が高く設定されているのがわかると思います。
そして多くの場合、明らかに「人気の南向き」「日当たり良好」など「南向き」であることが大きなセールスポイントになっています。
一方、アメリカのニューヨークでは南向きは日当たりが強く住みにくいという理由から人気はなく、北向きの部屋の方が人気だそうです。
日本ではなぜここまで「南向きが一番」といわれるまでになったのでしょうか?
昔はカビや湿気は木造住宅の大きな課題で、通風・日照・換気が良くないとダメという風潮があったようです。「日当たりが良い」ことによる太陽の恵みは快適に暮らすうえで重要視されてきたのではないかと思われます。そんな南向きにも日当たりが良い分、夏は暑く、強い日光により家具や畳、カーペットなどが日焼けする、色落ちするなどのデメリットもあります。
生活パターンから日中自宅にいないことが多いので敢えて南向きにこだわる必要もないという方もいるかと思います。また、南向きであっても目の前に高い建物が建ってしまえばせっかくの日照も期待薄になってしまいますね。
次回は東向き、西向き、北向きそれぞれの方角が毎日の生活、暮らしにどのような影響があるのか、そのメリット・デメリットをあげてみたいと思います。
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