匿名組合とは、当事者の一方(匿名組合員又は出資者)が相手方(営業者)に出資をし、営業者の営業により生ずる利益を組合員に配分することを約束する契約形態を指します。
時系列では以下のようになります。
- 匿名組合員がお金を営業者に出資します。
- 営業者は営利行為を行います。
- 利益が出たら営業者は匿名組合員に分配します。
2015年7月現在、日本におけるクラウドファンディングサービス(投資型・融資型に分類されるクラウドファンディングサービス)の多くは、この匿名組合の手法を使用しています。
また、この匿名組合は、機関投資家(プロの投資家)が不動産投資を行う際にも広く用いられている、投資における契約形態の一つです。
その歴史は、中世ヨーロッパの地中海貿易までさかのぼり、貿易用の船を購入する際の資金集めの手法が匿名組合の原型と言われています。これは、世界初の株式会社が登場するよりもずっと以前の話です。
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