「銀座」、言わずと知れた日本を代表する商業地区の一つです。今や建設ラッシュ、4年後の東京オリンピックに向けて、大きく変貌しているのではと思わせる銀座、ブランドショップあり、老舗百貨店あり、と高級なイメージもありますが、ファストファッションブランドもあり、様々な方々が楽しめる街になっています。
そんな銀座も今や外国人観光客であふれ、「爆買い」のメッカといったところでしょうか。商業施設によっては免税専用のカウンターがあり、老舗百貨店にはデューティーフリーまでが出現、中央通り沿いに停まる大型観光バス、キャリーケースを引きずった観光客が歩道を占拠している様子等がよく見られます。
昨年1年間の訪日外国人旅行者数は過去最多、日本での消費総額も初めて3兆円を超えました。急増する訪日客の「爆買い」効果は、銀座地区の地価水準をもあげているようです。
銀座4丁目付近が「日本で一番地価が高いエリア」であることはニュース等でご存知の方も多いことと思います。
つい先日、国土交通省は2016年1月1日時点の公示地価を発表しました。
やはり高額ランキングのトップを飾ったのは銀座4丁目にある「山野楽器銀座本店」でした。前年に比べ約20%の上昇、1平方メートルあたり4,010万円と公示地価としては過去最高額を更新しました。2002年から公示地価の調査対象となり、2008年の好況時には1平方メートルあたり3,900万円だったものの、その後、リーマン・ショックを受け下落しましたが、金融緩和の流れから投資マネーが戻り、再び上昇傾向となっているようです。
今や銀座は老舗百貨店の跡地をはじめ数寄屋橋交差点エリアの再開発、急増する訪日客向けの商業施設の開設が相次ぎ、海外の機関投資家の注目を浴びているようです。
少し路地を入ればまだまだ昔の雰囲気も残っている銀座界隈、街の変化は地価に影響を与えているように思え、今後の動向が見逃せません。1年後の価格はどうなっているのでしょうか。
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