昨年12月11日、ソーシャルレンディング世界最大手Lending Club(レンディングクラブ)がニューヨーク証券取引所に上場しました。時価総額は上場時で54億ドル、また、初日の取引で、株価が56%上昇し、大きな話題を振りまくIPO(株式公開)となりましたが、そもそもソーシャルレンディングとは何なのでしょうか?
ソーシャルレンディング(Social lending。ピア・ツー・ピアレンディング(Peer-to-peer lending、P2P lending)とも呼ばれることもあります。)はクラウドファンディングと似たような概念、且つ、クラウドファンディングとも同じような文脈で使われる言葉で、(特に日本では)明確な違いを解説しようとするのはあまり意味がないかもしれません。そうはいいつつも、ここではLending Club(レンディングクラブ)の業務内容を参考にしながら、ソーシャルレンディングの仕組みを説明したいと思います。
ソーシャルレンディングとは、インターネットを介して、お金を貸したい個人等とお金を借りたい個人等を結びつけるサービスです。まずお金を借りたい側が審査に必要な情報をウェブサイトに登録します。そこで登録された情報を判断材料として運営者側が貸し出し条件を決定し、入札が行われます。一番低い利率で入札した貸し手が貸し付けの権利を得ることができます。(この場合、貸し手は一人とは限りません。)
Lending Clubでは借り手は主にクレジットカードのキャッシングローンの借り換え希望者が多いといわれています。また、お金を貸したい個人にとっては、比較的利回りの高い投資対象として注目を集めています。さらには、お金を貸す側には個人のみならず、ヘッジファンド等も参加しており、ソーシャルレンディングの登場で個人投資家とプロの投資家の垣根を下げることにもつながっています。
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