投資を行うという検討
これから数回に分け投資に係わる概念の整理・検討をしてみたいと思います。まず投資を行う事とは、資本を投下して(かつ時間を味方につけ)、資産を増やすことと定義します(広義では、自己研鑽などにも使われます)。
私たちは金額の大小は関係がなく、常に投資活動を行なっているとも考えられます。銀行預金のみで投資とは無縁と考えている方は、国内債券投資で利息収入を得ていると考えることができ、マイホームのローン返済を優先されている方は、国内不動産投資のレバレッジを下げている行為となり、いずれも何らかの投資活動と考えられます。
毎年の預貯金額が小さく、投資をしても意味がないと考える人もいらっしゃいますが、そうではなく、投資の実務を経験から身につけることが大切と考えています。少額でもやってみて経験値を積み、自分なりの考え方を築いてゆくことが大切です。
いままで学校や会社で投資について教わることがなかった方が多数いると思います。日本では投資について議論をして、時間をかけることは善とされず、お金は働いて稼ぐものと考える風習があるからです。これに対して、欧米などでは小さな頃からお金の教育も大切とされています。そのため日本人はどうしても投資を苦手と考える人が多いようです。
しかし、興味をもって少しずつでも勉強し実践を重ねてゆけば、いずれ、判断を迷う投資の好機がやってきます。その時に十分な準備が出来ていて、実行する勇気を持てれば、チャンスの機会も大きく広がります。数十年間といった超長期的観点でいえば、何度かそのような機会が到来するかもしれません。
投資は確かにリスクを伴います。自分の行った投資がマイナスになれば、気分も落ち込みますし、ストレスもかかります。一方でうまく行けば人生に選択肢が広がるという面もあるでしょう。向き不向きもありますが、一喜一憂せずにそのリスクとうまく付き合うことが成功の秘訣です。
皆さんも投資のリスクについては、多少馴染みがあると思いますので、次回は、「投資を行わないというリスク」ということも検討してみたいと思います。
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